Aケアとは、健康で美しい体と肌のために大切な栄養素であるビタミンAのチカラを活用したスキンケアとインナーケアのメソッドです。

Aケア特集

「Aケア」で今と未来のあなたを美しく

【Vol.1】 ビタミンAの力を活用したインナー&スキンケア (後編)

国際的に活躍する形成外科医と、Aケアアドバイザーの4人の医師に、アクティブエイジングに不可欠な栄養素として注目されるビタミンAについて、その重要性を中心に会談してもらった前編。後編では、理想的な摂取量やサプリメントで摂取する際のポイントについて教えてもらいます。

6,理想的なビタミンAの摂取量とは?

川添先生「厚労省の『日本人の食事摂取基準』に基づくビタミンAの摂取量は、18歳以上の女性の場合、推定平均必要量が1日450〜500μg、推奨量は650〜700μgとなっています。しかし推奨量も、レバニラ炒めやうな重を1人前食べるだけで超えてしまうので、基準をもっと上げても良いと思います」

デス先生「私は、日本の基準は低すぎると思います。病気にならないための最低限必要な量にすぎず、細胞の成長や分裂を促す十分量ではありません。私が18歳以上の日本人女性に推奨したい理想量は、1日6,600〜9,900μgになります。肌の白い白人女性なら、13,200〜33,000μgほど必要になるでしょう」

長門先生「確かに、厚労省の基準は最低限必要な量だということをきちんと打ち出すべきだと思います。ただ、デス先生の推奨量を食事で摂取しようとすると、毎日レバニラ炒めの大盛りを食べなくてはなりません。カロリーオーバーになる結果、肥満になる恐れがあるので、サプリメントでの補給が現実的で、賢明な摂取法になると思います」

まとめビタミンAの理想的な摂取量は、食事だけではなく、サプリメントで補うことで実現できますね。

7,摂り過ぎる心配はない

長門先生「現在妊娠中の方や出産経験がある方はご存知だと思いますが、母子手帳にはビタミンAの摂取に関する注意書きがあります。それが一切摂取したくなくなるような文面で、かねてから問題だと思っていました。妊娠中は、一般の人より多くビタミンAを消費するので、より多く摂取する必要があるのです」

川添先生「一部で、ビタミンAの過剰摂取は危険だといわれていますが、それはかつて人工的に作られた、本来天然に存在しない形の合成ビタミンAの過剰摂取によって、胎児の催奇形成が起きたという論文が発表されたせいですね。天然型サプリメントのビタミンAの摂取で催奇形性が生じたという論文は、私の知りうる範囲では、確か1つもありません」

デス先生「私の患者さんで、天然型サプリメントのビタミンAを理想量の何倍も過剰摂取して過剰症を起こした方がいましたが、その症状は軽く、目や皮膚の乾燥、頭痛や吐き気などでした。いずれも摂取を止めれば症状はなくなります。肝臓に異常をきたすようなことは一切ありませんでした」

まとめサプリメントは天然型のもので、無理のない量を摂取する分には安全である、と認識を改めます。

8,日本はビタミンAサプリメントの先進国だった!?

川添先生「私が通っていた小学校では、肝油ドロップを食べるように指導されていました。その肝油ドロップは、ビタミンAが高濃度に入っているビタミンAのサプリメントです。肝油ドロップの摂取によって、子どもの疾病発生率が低下するというデータが存在したためです。今は栄養状態が改善してきたため積極的な指導は行われてはいませんが、私は子どもの健康な発育のために指導を続けてほしいと思っています」

堀内先生「私が保育園の頃も、園で肝油ドロップを食べることが義務づけられていました。しかし、今は希望者のみが購入して食べるそうです。発病率が下がるなら、厚労省も積極的に指導してくれるといいですね」

 【まとめ】ビタミンAの摂取は、子どもの成長や病気予防のためにも不可欠な栄養素なんですね。

 

9,サプリメントの賢い選び方

長門先生「私がクリニックにサプリメントを入れる場合は、サプリメントメーカーとして歴史がある所からしか購入しません。そのサプリメントを摂取し続けた場合の臨床データを公開しているかどうかも、信頼できるメーカーかどうかの判断基準になり得えるでしょう」

堀内先生「サプリメントは、スター選手のようなものばかり摂るよりも、それぞれに補い合える関係にあるかどうかが大事です。その組み合わせについては判断しにくいと思うので、あらかじめブレンドされているものを選んだり、最近増えてきているサプリメント外来に相談して購入を決めるといいかもしれません」

川添先生「食事と同様に、サプリメントもバランスよく摂ることがポイントだと思います。日本人の場合はビタミンAが不足しがちなので最優先で飲んでほしいものですが、ビタミンCEなどの抗酸化物質と一緒に摂ると、相乗効果を得られると言われるのでお薦めです」

【まとめ】サプリメントは信頼のおけるメーカーから買い、ビタミンAの場合はCEも一緒に摂るとより効果的なんですね。

10,サプリメントは食事の最中か直後に

 

大友先生「サプリメントは、食中なら箸休めのような感じで摂取し、食後なら食べ終わってすぐに摂取するといいでしょう。食べたものが胃に残っていて、胃酸が出ている状態のときにサプリメントを摂取することで、吸収がよくなります」

デス先生「吸収をよくするという意味で、ビタミンAの場合は、オメガ3オイルが入ったものがお薦めです。黒胡椒由来のピペリンという成分も、ビタミンAの吸収をよくする成分として有名です。単にいい成分が入っていることだけではなく、吸収をよくする成分構成になっているかどうか。それが、今後支持されるサプリメントのポイントになるでしょう」

 【まとめ】体内吸収されやすい成分構成になっているかどうかも、賢いサプリメントの選び方として覚えておきます。

前編をみる。

サプリメントについてはこちら。

アドバイザードクター プロフィール

list_sp_2ドクター デス フェルナンデス 
1942年、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれ。ウィッツウォーターズランド大学医学部(南アフリカ共和国)卒。エジンバラ大学(イギリス)留学。ロイヤル・カレッジ・オブ・サージョン・オブ・エジンバラ会員。当初心臓外科医として、ケープタウン大学附属病院でクリス・バーナード博士による世界初の心臓移植手術に参加。その後、形成外科医に転身。早くからビタミンAの経皮・経口的な有効性に着目。現在、トータルアクティブエイジングの統合施設ルネッサンス・ボディサイエンス・インスティテュートで美容形成外科医として診療を行いながら、多くの国際医学会で研究成果を発表している。

 

 

川添 剛先生
吉川病院(京都市左京区)理事、副院長、美容皮膚形成部長。香川大学医学部医学科卒業、同大学院博士課程修了。京都
 大学大学院医学研究科形成外科助手を経て、2007年から吉川病院勤務。皮膚のアクティブエイジングを目標にしたオーダーメイド治療を行う。

 

 

 

大友 通明 先生
大友外科整形外科(埼玉県北本市)理事長、院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学整形外科学教室入局。アメリカのHospital for Special Surgery(HSS)留学などを経て、2005年に大友外科整形外科院長就任。皮膚科とリハビリテーション科も併設する。サプリメント外来にて栄養療法を実践している。

 

 

 

list_sp_thm_index_horiuchi堀内 祐紀 先生
秋葉原スキンクリニック(東京都千代田区)院長。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学病院皮膚科学教室入局。埼玉協同病院勤務を経て、2007年秋葉原スキンクリニック開設。女性皮膚科専門医だけのクリニックであり、最先端の治療技術と設備を完備することで高い評価を得ている。

 

 

長門 昌代 先生
ながと皮膚科クリニック(千葉県船橋市)副院長。秋田大学医学部卒業後、同大学耳鼻咽喉科入局。秋田赤十字病院勤務などを経て、2009年ながと皮膚科クリニック副院長就任。一般皮膚科と美容皮膚科の診療にあたり、皮膚のトラブル解消とともに心の健康促進にも務める。

 

 

 

 

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