Aケアとは、健康で美しい体と肌のために大切な栄養素であるビタミンAのチカラを活用したスキンケアとインナーケアのメソッドです。
紫外線や活性酸素(フリーラジカル)によって、肌の中のビタミンAや、真皮を支えるコラーゲンなどがダメージを受け、皮膚構造が壊されてしまうことで、皮膚に溝ができてシワとなります。
「健康的な肌」は、組体操のようにコラーゲン線維とエラスチン線維、グリコサミノグリカンがきれいに支え合い、弾力やハリ、保湿の役割をしています。しかしダメージを受けると、組体操が崩れてしまうように皮膚構造が壊れ、シワの原因となります。
皮膚にできるシワには、大きく分けて2つの種類があります。
1つは「表皮の構造の崩れによる小ジワ」。そしてもう1つは「真皮の構造の崩れによる大ジワ」です。
小ジワを放っておくと大ジワに発展してしまうこともあるので、日ごろのケアが大切です。
- ●主に乾燥やストレスによって角質層(表皮)に細かい溝ができる状態です。
- ●過剰な紫外線や多量の活性酸素などによって、角質層の構造が乱れ、バリア機能が低下します。
- ●また皮膚が乾燥し、柔軟性が失われることでも小ジワは増加します。
- ●表皮と真皮の境界部にある基底膜※1の機能が低下し、表皮への栄養補給が滞ることで起こる、皮膚の栄養不足も小ジワの原因となります。
- ※1基底膜:真皮から供給される栄養を表皮に届け、基底層に新しい細胞を生み出す栄養を与える役割を持つ。表皮の老廃物を送る役割も担っており、皮膚の健康を維持する重要な構造。30歳を過ぎてから加齢とともにその機能が顕著に低下するといわれている。
- ●真皮を支えるハリや弾力の元になっているコラーゲンやエラスチン、グリコサミノグリカン、またこれらを生成する繊維芽細胞のダメージによって、真皮から皮膚構造が崩れている状態です。
- ●コラーゲンは分解されてバラバラになって減少し、ハリを失います。
- ●エラスチンは切れたり、細くなってしまい、弾力性がなくなります。
- ●グリコサミノグリカンが断片化し、うるおいが保てなくなります。
- ●小ジワを放っておくと、大ジワになってしまうこともあります。
ハリや弾力を取り戻して、シワを補修するためのカギとなる成分、それが「ビタミンA」です。
ビタミンAはシワに悩む皮膚のあらゆる層にアプローチすることで、シワを補修し、皮膚のハリ、弾力を高めることができるのです。
- ビタミンAの一種「パルミチン酸レチノール」は皮膚表面と中に存在するだけで、紫外線防止剤としての役割を果たします。
- ビタミンAは皮膚のターンオーバーを促すので、ゆがんだ表皮構造を補修します。
- ビタミンAは表皮細胞の成長を促すので、新陳代謝が促進され、厚みのある丈夫な表皮を作ります。角質のバリア機能も強化され、NMF(天然保湿因子*)が作られるので、肌自体の保湿力が高まります。
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●コラーゲンやエラスチン、グリコサミノグリカンの生成を促します。
●コラーゲンが壊されないよう保護します。
*NMF:Natural Moisturizing Factor(天然保湿因子)の略。
アミノ酸、ミネラル、PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸塩、尿素など、水となじみが良く、水分保持力を持った物質の総称です。
朝晩のセルフケアは、肌力UPのためのグッドチャンスです。
そのチャンスをしっかり生かすには、きちんとした効果が期待できる成分を賢く選択することが重要です。オススメの成分はビタミンA! いかにビタミンAを肌に与え肌内に蓄えるかが憧れ美肌へのキーポイントです。
シワは加齢(エイジング)によるものだけではなく、乾燥や紫外線など、さまざまな肌トラブルにより引き起こされることも多いのです。正しいスキンケアと専門機関での処置で、一緒に改善させていきましょう。